車検総額が気になる方必見!追加費用を抑えるためにしておくべきコト

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車をお持ちなら、車検の時期が必ずやってきます。
その時に想像より高くついた経験ありますよね。

WEBサイトやチラシには「5万円」と提示されているに、いざ見積もりしてみると「総額9万円です」なんてことも。
見直してみると、料金の後ろに「〇〇円~」や「〇〇円から」と書いてあります。

この記事では、

  • 車検料金の内訳
  • 追加費用が発生する理由
  • 追加費用を抑えるオススメのメンテナンス

を解説しています。

最後まで読めば 車検費用への不安が無くなり、見積もり料金に納得感が持てるでしょう。
そして、追加費用を抑えるためのポイントも分かりやすく解説しています。

整備士としての国家資格を持ち、 実際にあらゆるメーカーの車検をこなしてきたメカニックの筆者が解説いたします。

車検料金ってどうなっているの?

車検の総額は、基本料金追加費用で構成されています。
それぞれについて見ていきましょう。

①基本料金

基本料金(りょうきん)については、以下に分けることができます。

基本工賃(こうちん)法定費用

基本工賃は工場によって変わる部分です。トヨタ、日産などの各ディーラーの基本工賃は、一般的に民間工場と比べて高めの設定です。その代わり信頼性が高く、車種ごとの詳細な情報を持っているため安心感があります。

また、基本工賃という名目ではなく、「点検料」「検査料」「検査機器使用料」など、いくつかの項目に分かれていることがほとんどです。

対して「民間工場」では、各メーカーを取り扱っており比較的安い料金設定ですが、専門性に欠けることがあります。

法定費用は重量税、自賠責保険料、印紙代で構成されています。これらは同じ地域であれば変わることはありません。つまり工場によって変動しないのです。それぞれの内訳について知りたい方は、以下をご覧ください。

重量税はその名の通り、お車の重さによって変わり、軽自動車が一番安いです。
自賠責保険は次の車検までの期間をカバーする形で必ず入らなければなりません。
印紙代は車検証を発行してくれる公的機関での手続き費用です。

重量税は、年式が古くなると高くなり、ハイブリッド車など燃費基準をクリアしている車種については通常より安い設定です。車検を受ける店舗にお問い合わせください。

②追加費用

車検というからには、もちろん基準があります。
各基準に適合しないとき発生するのが「追加整備」で、これが高くなる原因です。
その費用は車の状態によって大きく変わるので、各社どうしても「〇〇円から」と表記せざる終えません。

追加整備の費用は、部品代工賃に分けられます。
部品代は修理箇所、車種、各工場によって変わり、ものによって数百円から数万円まで幅があります。
工賃も同様で、とくに「各工場での違い」が明らかにあり、見積もり額に差が出る部分です。

基準に適合している場合でも、交換時期としてオススメされる部品があります。
ただそこに関しては担当スタッフに相談しつつ、予算に応じて取捨選択しましょう。
車検後にでも都合に合わせて交換することは、”費用を分散”させるための一つの手です。

よくダメになる消耗パーツ

車は高価なものですが、「消耗品である」という認識を持つと良いです。
走れば走るほど、時間が経てば経つほど、消耗し劣化していきます。

ここでは、車検の基準によく引っかかる消耗パーツを3項目紹介しますので、参考にしてください。

①ゴム製のパーツ

車には至るところにゴムが使われています。(別名ブーツやラバーとも呼ばれてます)代表的なのはタイヤですね。ワイパーなんかもそうです。

ゴムは紫外線や熱の影響で、目に見えて劣化します。ダメな状態とは亀裂があったり、千切れていたりすることです。タイヤに関しては摩耗するので、溝の深さが基準に大きく関わってきます。

また、車を下から見たとき人間の「関節」にあたる”鉄製”部品が多くあり、その関節をゴミやサビから守る目的でゴム部品が使用されています。(ドライブシャフトブーツやボールジョイントブーツなど)

こちらも切れや破れがある状態では、基準をクリアできません。交換費用は1箇所につき数千円から1万円を超える部分も。そして交換点数に応じて、追加費用は跳ね上がっていきます。

②ブレーキパーツ

ブレーキは車検でも重要な項目です。 基本的には「摩擦」で車を止める仕組みなので、使用するほどすり減っていきます。

また使用環境や車種によっては、ブレーキ内部や配管にサビがでるので、定期的に点検をお願いしたいところ。よくダメになる部分としては、ブレーキパッドやブレーキライニングと言われるものがあります。その交換・修理の費用は、1万円を越えてくるでしょう。

③ライト類

ブレーキやヘッドライト等の電球切れは、日頃からチェックしたい項目です。

最近ではLEDが普及していて、切れるイメージは少なくなってきました。ただし、LEDでも切れる場合があり、その際LED自体の交換はできません。多くはライト「本体」を交換することになり、これも万単位の費用になりえます。

LEDは衝撃に弱いとされているので、車をぶつけた時などは点灯しているか確認しましょう。

追加費用を抑える、オススメのメンテナンス

「メンテナンスは大事」というのは、みなさんご存知ですよね。メンテナンスごとにその目的を理解しておくことは、追加費用を抑えるうえで重要です。

①タイヤの空気圧と外観チェック

筆者が車検の際に点検していく上で、意外とできてない方が多いです。とくに空気圧不足は、全く良いことがありません。タイヤが偏って摩耗していき、寿命を縮めます。

また高額な部品なので車検のとき追加になると、痛い出費になるでしょう。タイヤ専門ショップなどは、車検を扱っている工場より安く交換できるので、車検時期に関係なく相談しておきたいところ。月に1度、給油のときにチェックするか、専門スタッフに見てもらうことをオススメします。運転する前にも「パンクしてタイヤが潰れてないか」など外観を軽く見ておきましょう。

②電球切れチェックとヘッドライト磨き

電球交換は費用が安いものもあれば、構造上高いものもあります。とくにヘッドライトが重要で、ものによっては電球だけで1万円を超えてくるでしょう。安く抑えるなら、量販店がオススメです。 種類も多く、保証付きの製品があります。

そしてお車を長く乗る方は、ヘッドライト磨きをご検討ください。ヘッドライトのレンズはプラスチックが使用されているため、紫外線などの影響により曇ってきます。車検でのヘッドライトの基準はかなり厳しく、レンズの曇りが致命的となる場合があります。

曇ってきたと思ったら、ヘッドライト磨きを扱っているショップに相談するとよいでしょう。お車の見た目も良くなりますよ。(軽い曇りの場合はご自身でやってみるのも、費用を抑える点でオススメです)

③オイル交換

たかがオイル交換、されどオイル交換です。長い間オイル交換をサボってしまうと、痛い出費になります。

オイルと言っても数種類あり、代表的にはエンジンオイルですね。他にもミッションオイルやブレーキオイルなどがあります。エンジンオイル交換を定期的に行わないと、内部に汚れが溜まって異音が出たり、最悪の場合壊れたりします。 また「オイル漏れを引き起す」要因となるでしょう。

ミッションオイル(メーカーによって呼び方が違います)については、無交換として設定されている車種がありますが、走行距離に応じて交換が必要な場合もあるので取扱説明書を読みましょう。 交換時期が設定されている場合「5万キロ毎」などの記載があるので、必ず確認してください。

ブレーキオイルは車検の度に交換しましょう。安全上さることながら、ブレーキ内部のサビを防ぐためにもオススメです。

④重要部品のメンテナンス(法定点検を受けよう)

実は車検以外でも、受けなければならない点検があります。「法定点検」です。2年毎に車検時期がやってくるお車にお乗りの場合、車検から1年後にも点検を受けなければなりません。

罰則がないので、受けなけい方や知らない方もいます。ブレーキや、車を下から見た時の項目も重要なため、それらのメンテナンスは法定点検を利用してプロに判断してもらうのが良いでしょう。

ユーザーとしてできることには限界があります。安心・安全に乗るためにもぜひ点検を受けましょう。

法定点検にはもちろん点検費用が掛かります。ですが、メンテナンス不足での故障は「大きな追加費用」になるので、点検を受けたほうがトータルで見ると安くなるでしょう。

まとめ

それでは今回のポイントについてまとめていきます。

車検総額の中で、追加費用はお車の状態によって加算されていきます。その状態を良く保つには日頃のメンテナンスが大切で、以下のポイントを意識しましょう。

  • タイヤやライトなど外観をチェックする
  • エンジンオイルなど、定期交換部品を把握しておく
  • タイヤや電球など高額な消耗品は、量販店を利用する
  • ご自身で判断できない箇所は、法定点検を受けることでプロに頼る

車は便利で、時に愛着が湧き「大切な思い出」の1つとなります。そんな1台を長く乗るためにも、車に興味を持つことが大切です。

もちろん、この記事だけでは伝えきれない、たくさんの部品が車には使われています。その中で「よく消耗するパーツ」を把握するだけでも、愛車に長く乗るためのコツとなるでしょう。

あなたのカーライフが安心・安全かつ経済的になるよう、心から祈っております。

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